冬の相棒〜HARAMAKI MYOG物語〜

MYOG

きっかけはmoderate

腹巻きをMYOGしてみた。

きっかけは、コロナウィルスが猛威をふるいはじめ山にも釣りにも行けない「自粛」の最中、僕が遊びで使う山道具について改めて考えるヒントをくれた、三重県四日市にあるお店のmoderateが週末に配信するlive store。

店主の飯田さんが腹痛トラブルの経験から、AXESQUINのデザイナー柳谷さんにアイデアを出して製作されたという腹巻きTシャツを紹介していた。

個人的に今期イチオシTシャツの1つ!AXESQUIN の ハラマキTシャツ
コロナウィルスのことばかり言いたくないけど、正直、本当に色々ありすぎて、そして、想像以上のスピードで状況が変わ…

お腹から裾に掛けて生地が2枚ある仕様となっており、1枚目をパンツインすることでお腹を温めることができる、夏の登山や、街でも電車やスーパーなど急激な冷房の寒さに対応できる実用性の高いTシャツだ。

ただ、僕はお腹がそこまで弱い方ではなく、夏山でも特にお腹が冷えて困るようことはなかったのであまり縁のない商品だなと思っていたが、ある出来事により”腹の冷え”について考えることとなった。

Upside down〜腹痛の世界〜

本blogで何回か登場している”観音レン”は、京浜東北線の港南台駅から大船駅までの約13kmのトレイルを走る、大船観音を拝んでフィナーレを迎える練習コースだ。

12月の某日、いつものように観音レンを走っていた。7kmほど進んだ鎌倉天園あたりで腹に違和感を感じる。前日食べたファミチキの油がbadなのか、便意が押し寄せる。鎌倉天園のトレイル上にトイレはあるものの決して綺麗といえるものではなく、下山後のコンビニで用を足せば良いかと思い、ランを再開した。

ただ、便意を抱えたままトレイルを走ることのリスクを僕は甘く見ていた。(どうでも良いけど、トレイルとトイレが似ていて予測変換で何回か書き間違えた)

鎌倉天園からさらに2km進んだ建長寺に差し掛かったところで便意70%程度に到達、「このままではマズイかもしれない。」と焦り始める。

そしてゴールの大船まであと少しという六国見山にたどり着いた時、便意は95%に達していた。僕はストレンジャーシングスで裏の世界にきてしまったウィルのように恐怖を感じていた。

「Get out of here!! Go away!!」

と何度も便に叫んだ。まるでウィルのように。

そしてあたりは真っ暗になった。

“便クナ”に支配された世界。

つまりお腹を冷えから守ることは非常に重要であるということ。特に冬のトレイル上では行動中の暖まった体が少しの休憩で一気に冷えるということを身を持って体験し、トレイルランで使用する腹巻きの必要性を認識したのだった。

HARAMAKIの制作

山と道の製品を購入するか悩んでいた頃、ちょうどMYOGの生地やパーツを扱う”TRAILS”でPOLARTEC アルファダイレクトの販売が始まった。

「自分で作れるものは、作りなさい。」

とMYOG神のお告げをいただいたのだと思った、早速アルファダイレクト90を購入し、制作に取り掛かった。

まずサンプルを作ってみる。山と道で作られている製品と同様にマジックテープ(正式名称は面ファスナーというらしい)で装着する仕様で制作してみるも、腹に入れたスマホの重みで徐々にずり落ちてきてしまう。YKKの面ファスナー強度にも若干の不安があった。(強力な面ファスナーがあれば教えて欲しい)

そしてもう一つ、面ファスナーはメリノウールなどのウェア類と相性が悪く、装着時にテープがウェアに触れると生地を傷つけてしまうことが気になった。(過去、バックパックのショルダーストラップに面ファスナーのボトルホルダーをつけ飯豊山を歩いていたら、staticのオールエレベーションがほつれてとんでもない事になった‼︎)

そのため、装着部は面ファスナーではなくバックルを採用する事にした。
そんなこんなで一旦完成。

メインファブリックは少し張りを持たせるためにRobic nylonを採用。もう少ししなやかな生地にしても良いかと思ったが、改善の余地はあり。ポケットの内側にDCFを貼る事で汗によるスマートフォンや財布の濡れを防止する。
ポケットは大きめに取り、スマホと財布、ホッカイロ程度であればまとめて収容可能。DCFを浸かっているので”蒸れ”による濡れにも強い。

いざ実践!!

デビュー戦は、1月に開催される横田の米軍基地内を走るハーフマラソン、フロストバイトを見据えていた。マラソン中の腹痛なんて1番辛い、万が一米軍基地で有事が起きてしまった場合、屈強な米兵に取り押さえられるのはもちろんのこと、母国を侮辱したと捉えられ、トランプからの糾弾を受け、最悪の場合は国際問題にもなりかねないだろう。完成品を巻いた2〜3回のショートジョグによる試行を終え、当日を迎えた。

快晴!入り口の混雑がディズニーランド並み。


いや、あったかいんかーい


気温は10℃を優に超え、快晴で風もなく、太陽を遮るものがない米軍基地内は体感温度は15℃といったところ、なんなら私は半ズボンで臨んだ。

ホッカイロまで準備した自分が恥ずかしい。

ただ、20kmの距離を走ってもずり落ちない安定性がバックルには感じられた。そしてお腹のポケットに入れたスマホも蒸れていなかった。

国際問題にもならず無事完走。

フロストバイトで国際問題は回避したもののイマイチ腹巻きのポテンシャルに触れることができなかったので、追加で冬の丹沢”馬鹿尾根”でも使用してみる。 

登りにおいてはさすがの馬鹿尾根、かなりヒートアップし汗が噴き出る。平地でのマラソンは問題なかったが、丹沢の急登でも足の上げ下げには干渉せず行動中でも気にならない、アルファダイレクトが熱を逃がしてくれるので蒸れも気にならない。さらにハイクアップして稜線に出ると風が吹いて来る、体は寒いけどお腹が冷えない。臓器が冷えないだけで人間の体は”寒い”と感じにくくなるのだ、HARAMAKI中々良いではないか。

鹿の親子がトレイルの真横に。
丹沢は山深い。南アルプスも一望できる最高の景色です。
思いつきでMYOGしたコジーもなかなか調子が良い。期限切れがちなスモールツイストは相変わらず美味。

メインファブリックの変更やバックルのギミックには改良の余地があるものの、トレイルランナーにとって腹巻きは必需品と感じた。欲しい人は是非連絡ください。

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