関西旅行 須磨アルプスとボートシーバス

ボートシーバス
 2025年3月頭に2泊3日で関西に旅行に行ってきた。ハンバートハンバートのライブが大阪でしか取れなかったがゆえ、決まった旅行だったが、せっかくなので須磨アルプス、ボートシーバスと食事を楽しんできた。そんな旅行のログ。
                                           文・写真:T.D.

残業続きによる寝坊による予定変更によるカレー@カシミール

 今回の旅行は金曜日に有休を取得し、2泊3日での行程。初日は一人で遊んで、2日目に会社の同僚と登山、3日目には関西の釣り仲間とボートシーバスというプランニング。そんな初日は朝早いうちに横浜を出て昼前に肥後橋のGharでキーマカレーを食し、司馬遼太郎記念館に行き、ムーンライトギアに寄ってからハンバートハンバートのライブに行くはずだったのだが、連日の残業による疲れが出たのか、目が覚めたら10時だった。。。大阪に着いてるはずの時間。。。急ぎ、身支度をして新幹線に飛び乗ることに。結局、大阪に着いたのは14時。もうこの時点でGharは間に合わないし、夜のライブから逆算すると司馬遼太郎記念館も断念せざるを得ない、ムーンライト大阪もはどうにかいけそうだったけど、とりあえず腹ごしらえをすべく、第二候補だった淀屋橋のカシミールへGO。

淀屋橋~北浜の地下道を出て5分くらいのところにあるこじんまりとしたカレー屋さん。ロック少年だった僕にとって、カシミール=ツェッペリンなので、結構ロック調なイメージを勝手に抱いていたが、内装はクラシカルで落ち着いた雰囲気で素敵。デートに使いたい。

 店につくと遅い時間帯にも関わらず、3人ほどの列が。自分のあとにも4~5人が並び大盛況。さすがは大阪のスパイスカレーの雄である。待つこと20分くらいで店内にイン。店内は6席くらいのこじんまりしたカウンター形式。オーダーの仕組みがいまいちわからず手間取ったが(ミックスAとミックスBという選択肢があるのだが、ダブルにできるわけではなく、違いがよくわからなかった)、とりあえず自分はお目当てのラムキーマをチョイス。味はスパイススパイスしすぎていなくて、まとまった感じのとても食べやすいラムキーマ。とはいえ、羊感もちゃんとあってGood。クラッシュした半熟卵と後入れの水菜とかトマト、芋とかのフレッシュな野菜によって食感も良く、五感で楽しめるカレーだった。値段は高めだったけど、納得の一品。来阪時は是非また伺いたい。

愛想の良いオーナーがワンオペで回していた。コンロが二口のため、2皿ずつしか作れないかつすごい丁寧に調理してくれるのでそこそこ待つ。ただ、店内の雰囲気がとても良いので全然苦じゃない。常連さんとオーナーの小気味よい会話を聞いて待ことに。

大東洋とハンバートハンバート

  カシミールのカレーが五臓六腑に染みわたり、身も心も満足してしまったために、ムーンライトギアに行くのは取りやめ(この日まで休みだったらしい)、今回の旅行の宿泊地である大東洋でゆっくりすることに。といっても、ひとっぷろ浴びて、仕事を少しこなして、すぐに出なければならないくらいの時間であった。今回はここで2泊したのだが、システム上、1日毎にチェックインとチェックアウトをしなければならず、ちょっと手間だった。ちなみに荷物はロッカーに置いておけた。あと、宿泊階と風呂の階が3階ほど違うのもちょっとめんどくさかったかな。とはいえ、内装は綺麗だったし、サウナも広かったのでまったく問題なし。快適な旅路を支えてくれました。

見た目はぼろいけど、内装はリニューアルしているようで綺麗で快適だった。

 その後は、今回の旅行のきっかけでもあったハンバートハンバートのライブ@オリックス劇場。残念ながらライブの写真は取り忘れたが、とても充実した内容であった。二人の歌がうまいのは言わずもがなだが、トラッドな感じとか、バックバンドの主張をし過ぎない感じとか、旦那さんの様々な楽器の演奏とか見どころ、聴きどころがたくさんあった。愛しのYoLaTengoを除けば、あまり同じアーティストのライブに何回も行こうと思わない人間なんだが、彼らのはまた行ってみたいと思う素敵なライブだった。最近のトレンドがブラックミュージックのクロスオーバー系だったり、エレクトロニクスだったりで、自分も意識せずともそういった音楽を耳にしていたからこそ、生で聴くこういうアコースティックの古典的なライブが余計に身に染みたのかもしれない。とにかく、素敵な良いライブだった。

立ち飲みコクレ@阪急野田

 ライブ後はどうしようかと迷っていたところ、明日、一緒に須磨アルプスを歩くメンバーが飲んでいるというので、合流することに。阪急野田駅から徒歩5分くらいのところにある「コクレ」というこじんまりとした立ち飲みワインバーである。店長は20代後半でとても愛想の良い方で、常連も多かったが、みんなで話しながら飲めるとても雰囲気の良い店だった。ワインメインのお店だったが、ワインもさることながら(ワインはあまり飲まないのでよくわかっていない)とにかくご飯がおいしかった。鶏系の出汁をうまく使っているみたいで、出汁巻き卵や鶏カツレツのトマトソース煮がとにかくおいしかった。味も薄味で僕好みだったのもありがたかった。結局、この日は3時まで飲み明かし、お開きに。当然、明日の須磨アルプスはなくなった。。。

外から撮った店内。コの字型のカウンターで10人くらいまで行けるのかな。次は白米を用意してもらってがっつり食べに行きたい。
戦後は赤線地帯だったらしい。なんとなく、通りの作りや家の造りがその名残を感じさせる。

いざ、ゆかん須磨アルプス

 僕はみんな寝てるだろうとと踏んでいて、この日は昨日行けなかったGharへ行き、その後、司馬遼太郎記念館→ムーンライトギアという一日のプランを立て、10時半頃にGharに到着していた。既に先客が8名。オープン1時間以上前での行列は人気の底堅さを物語る。期待に胸を膨らませていると、粗品からラインが。。。。「12時ちょうどに須磨浦公園駅に着きます」。???????ん?行くの?起きてたの?慌てて行列から離脱し、須磨浦公園駅にGO。みんなから遅れること20分。12時20分頃に駅に到着し、一服してから山行へ。今回の行程は、須磨浦公園駅を出発地として、鉢伏山→旗振山→鉄拐山→高倉山→栂尾山→横尾山→東山へ行き下山して須磨海浜公園駅を最終地点とするプラン。距離にして8kmくらい、時間にして4時間くらいの想定で向かった。今回のハイライトは、横尾山→東山の間にある馬の背であり、そこを楽しみに向かったのである。

 このスタート地点の須磨浦公園駅は六甲全縦走の行程の一番端にあたる場所らしいので、スタートあるいはゴールにあたるはずなのだが、それにまつわる看板等もなく、雰囲気が全くなかった。ここをゴールに一生懸命頑張って歩いてきても味気ないなあなんて余計なことを思いながら山行開始。最初の鉢伏山に上がるまではひたすら坂と階段の連続。この日は天気に恵まれ、快晴無風でありがたかったのだが、逆に暑すぎて登りは汗と闘いながらの歩きに。といっても、200mくらいのアップなので20分程度で山頂に着き一服。各々着替えたりして先を急ぐ。

須磨浦公園駅。小さいお土産用の売店とオサレカフェがそれぞれ1店舗あるのみ。コンビ二とかありません。要注意。

 その後は、ちょっとしたアップダウンはあるものの平坦で気持ちのいい林道を抜けていく感じ。日陰が多くて助かった。30分くらい歩くと、鉄拐山に到着。神戸の街を一望できるナイスなビュースポット。ここで昼食をとろうと思ったんだけど、日差しがきついので10分ほど先にある高倉山の公園で昼食ブレイクをとることに。

鉄拐山かもからの景色。神戸の街が一望できる。夜来たら綺麗だろうなあ。

 昼食を取り終えた僕らは、馬の背を目指してGO。一度、町に下り、団地を抜けて梶母山へ。ここもせいぜい200Mくらいしか上がらないんだが、日当たり良好かつ階段地獄でなかなか厳しい道だった。休み休み梶母山を乗り越え、山頂から15分くらい歩くと、いよいよ馬の背がお目見え。噂に違わぬ風光明媚な場所で疲れが吹き飛ぶ。スリリングというほどではないが、ワクワクする楽しいルートだった。

須磨側からみた馬の背の全体。過去には死亡事故もあったというが、ルート通りに進めば問題はない。
会社の大阪支店の後輩ちゃんたち。楽しそうで何より。

  あっという間に馬の背を超えてしまった一行は東山で軽く一服し、帰路へ。1時弱歩いて須磨浦公園駅到着。予定通り、8km、4時間、累計628Mという行程と相成った。全体を通して歩きやすく、馬の背のようなポイントもあり、人もそこまで多くなく、トレランにもよさそうだった。こんなところが家の近くにあったらなあと後ろ髪をひかれながら山行は終了。

帰りも整備された道が続き、らくちん。

 汗だくになった一行は一刻も早く汗をぬぐいたいという一心で三宮駅近くの二宮温泉へ直行することに。こじんまりとしたかわいらしい銭湯だった。

三宮から徒歩10分くらいのところにあった二宮温泉。サウナ付き500円前後?という破格だった。

 その後は、三宮で軽く引っ掛けて帰ることに。そう何を隠そう明日はボートシーバスだから寝坊するわけにはいかないのだ。

珉珉ってこっちが本拠地だったんですね。

インショアボートシーバス@CHASE

 翌日は、今回のメインイベントである、ボートシーバスである。関西の釣りメンバー3人と朝5時に大正区の運河に集合。今回お世話になったのは、CHASEさん。大阪では有名らしく、しかも船のシステムはフルGARMIN。しかも、自動操舵付き。これはなかなかお目にかかれるものではなく、個人的にはこの時点でテンションが上がっていたし、期待をしていたものの、船長曰く、連日状況は悪く、船中1匹が出れば、万々歳とのこと。。。天気もあいにくの雨だし、どうなることやらということで、いざ、出船。海に出ると、噂とおり港湾部は濁りやら時期外れの赤潮やらで素人でもわかるほどの壊滅状態。これはただごとではない、釣果0も十分あり得るなあなんて考えていること1時間、なんと神戸ポートタワー周辺まで移動している。。。大阪で船に乗った意味、、、なんなら2人は兵庫からきてるよ、、、なんてことを思いつついざ、実釣。。。すると、僕のボートシーバスの師匠であるH氏が一投目で仕留めるではありませんか。。。

さすが僕の師匠、魚探で見えた1匹を1投で仕留めるという匠ぶり

 そうそう、何を隠そう、このメンバーでは去年からチーム制でシーバスゲームをやっていて、勝ったチームが焼肉をご馳走になれるというシステムになっている(前回、東京でやったときはH氏と僕のチームが負けている。。。)。しかも今回はハードプラグオンリーのストロングスタイル勝負。船中一匹出ればといわれていただけに、勝利を大きく手繰り寄せる一匹な分けで、テンション爆上げ。雨強いし、寒いし、もう帰ろうよ~とか船長にくそ失礼なことを言いながら釣りをしていると、、、なんと相手の野次番長A氏が釣り上げるではありませんか。。。

さすがは元船長。そう簡単には勝たせてくれない。。。

 これで振り出しに。。。てか、船中一匹どころか2匹あがってるじゃん。しかもハードプラグで。。。これ、今日いけんじゃんなんて思ってちょっとやる気が出始めるとそこからが厳しかった。。。あちこちランガンするものの、おそらく2時間近くはノーバイトが続き、ちょっとテンションも集中力もダダ下がり。

前日の飲みすぎで、アメニモマケズサムサニモマケズ、途中、がっつり寝ていた。

 もう残り時間もあと1時間くらいでもうこのまま引き分けかな~なんて思っていると、なんと奇跡が。。。穴撃ちで良型のチヌを引きずり出すことに成功!!ルアーはクミホンディープ。

年無しとまではいかないまでも良型のチヌをゲット。

 この勝負、ボートシーバス対決と称しているものの、実はチヌでもアジでもコノシロでもなんでも一匹カウントというMMAみたいなノリなんですね。なので、わーいわーい。これで2-1だ~勝ったわ~なんて思っていると、さらに。。。

激狭穴撃ちエリアで奇跡のナイスキャストが入り、キッカーフィッシュをゲット

 最後の流しの穴撃ちでまさかのキッカーフィッシュをゲット。これで勝負アリ。結果、3-1で前回のリベンジを果たしたのでありました。帰港後はしっかり焼肉を平らげて今回の旅行は終了。3日間大満足な旅行となりました。

活躍したものたち

 今回の優勝はなんといってもトランスセンデンスのロッド プルクラにつきる。10年近くヤマガブランクス狂だった僕が、すべてをトランスセンデンスに代替してしまったきっかけになったがこのロッド。メーカーHPには、「アクションは気持ちファースト寄りのミディアムテーパーと表現します。パワーについてはティップがML、ベリーはM、バットがH~XHというイメージです。」という、嘘みたいな謳い文句が記載されているんだけど、これ、嘘じゃないんです。本当にその通りなんです。7gくらいの軽量ルアー(しかも空気抵抗の大きいLB系のルアー)からビッグベイトまでマジで投げられるんです。さらに釣りのジャンルのカバー範囲も半端じゃなくて、シーバス、ブラックバス、一つテンヤ、ライトジギング、タチウオジギング、ボートロックフィッシュ、ショアからのロックフィッシュ等々なんでも行けるんです(たぶん、もっといろんな釣りで使える。個人的には巻物の釣りに最高だと思っている)。しかも、トランスセンデンスの代名詞である可変システムもあるので追加セクションを買えば、8.3ftくらいまで行けちゃうんですね。マジですごい。曲がり方も素直だから投げていると結構釣りがうまくなったと錯覚しちゃうレベル。パックロッドなので遠征にももってこいだし、最高のロッドなわけです。という、トラセン愛を語ったところで今回のブログは終了。とにかくトラセン、特にプルクラ!!おすすめです!!

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